こんにちは。GRASSメンバーの今井と申します。
昨年10月から実施している
「GRASS勉強会シリーズ~キャリアデザインについてあらためて学ぶ~」。

皆さん、もうご参加いただきましたか?
……え?まだですって?なんてこった!!

すでに過去3回実施しており、主催側の私が言うのもなんなのですが、
なかなかよい場だなぁと思っています。

そこで今回は、(実はこの勉強会の言い出しっぺである)私が、
勉強会の様子や、キャリアデザインについて学ぶことの良さについて、
ふんだんにお届けいたします!

 

「キャリアデザイン」なんて、自分には関係ない?!

実は私自身、もともとは

「キャリアデザインなんて、あくまで大企業で安定して働いている人が考えることで、
ソーシャルセクターで働く私には関係のないことでは?!」

と、思っていたのです。

新卒で〇年くらい働いたら、結婚して、そのうち子どもができて。
●●年ローンで家を買って、そうこうするうちに会社内では●●なポジションについて……

……こんな風に、少しでも自分のこれから歩むレールが想像できる人は、
きちんと「キャリア」を「デザイン」して歩むことが出来るけれど、

私のようにソーシャルセクターで、道なき道を進んでいたり、
はたまたこれから、まったく新たな道を作ってゆこうとしたりしている人には、
キャリアを「デザインする」なんて言われても、
全く想像もつかないし、考えろと言われても土台無理なのでは?

そう思っていました。

(しかも、大企業に勤めてめでたく結婚して子どももいて…という友人たちを思い浮かべては、
若干の嫉妬と羨望でモヤモヤした気持ちをいただきながら……笑)

ですが! 勉強会の第1回・第2回で取り上げた本『キャリアデザイン入門 [1] 基礎力編』
(大久保幸夫著)を読んで、目からウロコだったのです。

著者、大久保氏はこのように述べています。

(キャリアをデザインするとは)
『自分の将来に対してリーダーシップを発揮するということ』(p.4)

『キャリアの成功とは、自分らしく仕事をしている状態であり、
キャリアにフィット感・納得感がある状態である。』(p.5)

『キャリアにはアップもダウンもない』(p.22)

なんだ!
キャリアデザインって、いわゆる職務上「いかに昇進するか?」ということではなく、
自分が描いた生き方・働き方を、どう実現するか?という問題なんだ!と、
ようやく腑に落ちたのです。

それ以降はがぜん、キャリアデザインを自分ごととして捉えられるように。

だって、いくら社会のためになる仕事だからと言っても、
この先何年も・何十年も、同じことをやり続けたいですか?

仮に、ほぼ同じ業務内容に、同じ組織内で取り組むとしても、
プロジェクト単位で少し別の(それも、自分のスキルアップにつながるような)
ポジションに挑戦してみたくなったり、

ライフスタイルの変化に伴い、そもそもの働き方を見直したくなったりする時も、
来るのではないでしょうか。

自分自身のやりたいこと・社会から求められていること・そしてできることを、
定期的に見直しながら、仕事の内容や働き方、そして生き方全般を、
折に触れてデザインすることは、やはり必要だし、自然なことだと思うのです。

そのために、キャリアをデザインする際のポイントや感覚を、今から培っておくのはやっぱり大事。

まさに勉強会ではこの点について、コツコツと学び、
自分の内に落としこむことが出来る場になっているように感じています。

※ソーシャルセクターで働く人こそキャリアデザインに向き合ってほしい、
ということは、本コラムVol.2のこちらの記事にも書いております。
http://npo-grass.net/2017/09/18/column2/

 

実際の勉強会の様子

さて、前置きが長くなってしまいましたが、ここから実際の勉強会についてご紹介してゆきましょう!

この勉強会はもともと、GRASSの事業リニューアルにあわせて、メンバーである我々自身も、
改めてキャリアデザインの基本について学んだ方がよいのではないか?
という問題意識から生まれました。

ただし、その学びの場を我々だけのものにするのではなく、
せっかくなら関心のある方も募ってみんなで勉強してみよう!という趣旨で、
まずは今年度、計5回にわたって開催してみることにしています。

ですので、誰かが一方的に「教える」・「教えられる」という関係性ではなく、
参加者全員が主役で、それぞれが思ったことを出し合うという、
あたかも大学の「ゼミ」のようなアットホームな雰囲気で進められています。

 

 

 

 

 

 

 

<実際の勉強会の様子。2017年10月7日第1回勉強会開催時のもの。>

 

現在企画されている勉強会は、キャリアデザインに関する本を設定し、
該当箇所を読み進め、皆で議論してゆくというもの。

過去3回実施したものでは、基本的に、

・参加者自己紹介
・担当者による本の該当箇所まとめ
・それを受けてのディスカッション

という流れで進めておりました。
(※今後、少しずつやり方を変える可能性もあります。)

これまでの勉強会で得たもの・興味深かった点は様々ありますが、
特に印象的だったことを2点、とりあげてみます。

 

(1)各参加者の経験を借りて、多様なキャリアの「リアル」が見える

例えばキャリアデザイン関係の書籍の中では、

・キャリアには「筏下り」と「山登り」のタイミングがある
・どのようなキャリアをゆくにしても、重要な「基礎力」というものがある
・キャリアの「節目」は大事にした方がいい

といった言葉が出てきます。

これらについて、言葉ではなんとなく理解できたとしても、
実際どういうことなのかいまいち腑に落ちない……
というのが、正直なところではないでしょうか。

しかし勉強会の中で、年齢や働き方・経歴も様々な参加者同士で話をすることによって、
各自の経験から「自分の場合の筏下り・山登りはこうだった」
「今思えば、あの時は節目だったのかも」と、具体的な事例を共有する
ことができます。

これが、すごくよいのです。

様々なキャリアのあり方が見えてきて、視野が広がりますし、
いざ自分がそのような状況に陥った時、
「あ、これはいわゆる節目ってやつか?!」と、自分で気づくための重要な助けになりそうです。

また、これまで勉強会で取り上げてきた本を含め、キャリアデザインがテーマに
なっている書籍の多くは、一般企業の例を基にしたものが多いのも実態です。

なので、本は読んでみたけどところどころ違和感があった、という感想をお持ちの方も、
本ブログ読者であればいらっしゃるのではと思います(実際、私もあります)。

そうしたちょっとした違和感についても、勉強会にはまさに、
これからの働き方を「つくる」段階にあるソーシャルセクターで動いている人や、
最近増えているパラレルキャリアというスタイルで働く人が集まっているので、
「この内容はソーシャルセクターの実情とは少し違うね、私たちの場合はこうだね」
と自分たちに置き換えて考える
ことができているな、と思います。

 

 

 

 

 

 

 

<第1回勉強会の際のレジュメや参加者名簿。
各参加者のコメントをメモしていたら、終わるころにはこんなに書き込みがいっぱいに。>

 

(2)自分の思考パターンに気づける、他者のパターンを理解できる

キャリアデザインのタイプ。
言い換えれば、人それぞれのキャリアの歩き方、という感じでしょうか。

例えば私は、これまでをふり返ると、自分が「こうありたい!」という姿(ビジョン)
を描いた上で、その実現に向けて歩む、というパターンだったようです。

つまり、ビジョンが先に合って、それに向けて行動をしてゆく形ですね。
(※これ、自分では気づいておらず、勉強会中に他の方から指摘されて気づきました。)

他方で別の参加者からは、自分は誰かから求められることに応える、
を積み重ねて、今の自分を形作っていった、との話がありました。
環境適応型、という感じでしょうかね。

それは別に受け身ということではなく、その時々の環境で、
自分が最大限に発揮できるパフォーマンスや役割を果たしてゆくうちに、
今の自分にたどり着いた、というイメージだそうです。

私としては後者のように、周囲に求められているものに応じて柔軟に動きを変えられるのは、
とっても羨ましいしすごいなと尊敬します。
実際、日常的に様々な場面で助けていただいているように思います。

逆に他の参加者からすると、私のようにビジョンがはっきりしているタイプは、
「軸があってかっこいい!」と映るそうです。

実際には、自分のビジョン達成のために、自分が今できない/苦手なことにも
果敢に取り組まないといけないのはなかなかの苦行だったり、
自分のやりたくないことはやらない!(やれない!)という、
ちょっと融通の利かない面もあり、社会の中では苦労する事も多いのですが……苦笑

 

ともあれ、この勉強会中の議論を通じて、
キャリアデザインの仕方は、人により様々なのだなと、改めて気づかされました。

ここで気づかなければ、仮に私が将来部下を持って、その人が環境適応型であっても理解できず、
「自分のビジョンが明確じゃないなんて、大丈夫なの?もっとしっかりしなさい!!」なんて、
自分の思考・行動パターンを押し付けて、一方的に怒っていたかもしれません(笑)

どれがよい、とか悪いという話ではなく、最終的に、その人らしい・納得できる生き方・働き方
が実現できていれば、キャリアデザインとしては成功

そして、それぞれのキャリアのあゆみ方を尊重してゆくことで、
働くにしても日々生活をするにしても、良い関係性を築きながら
最高のパフォーマンスを出せるのでは?!などと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

<2017年11月20日第2回勉強会の様子>

 

これからの勉強会予定について

さて、今後の勉強会の日程は下記のとおりです。
第4回:1月26日(金)19:30-21:30
『働くひとのためのキャリア・デザイン』第3章
キャリアをデザインする

第5回:2月9日(金)19:30-21:30
『働くひとのためのキャリア・デザイン』第4章~6章
節目ごとの生涯キャリア発達課題

※詳細はこちらから→http://npo-grass.net/info/studyinfo/ 

いずれも、初めての方のご参加大歓迎です!
様々な方に来ていただくことでこそ、多様な気づきが得られる場となります。
ぜひ、お気軽に来てみてくださいね!

(文責:今井迪代