2018年1月25日(木)に、GRASSキャリアデザインセミナーvol.1
~ソーシャルセクターで働き、生きる道を自分でつくるための学び~
を開催しました!

 

 

 

 

 

 

 

キャリアデザイン(自分自身の働き生きる道をつくる)の基礎的な観点を身につけ、
働く環境としてのNPO・ソーシャルセクターを考察し、キャリアの事例を学び、
参加者それぞれが自らのキャリアを振り返る場をつくろう!というこの企画。

まずは講師でありGRASSボードメンバーである
五井渕 利明さんの「働く環境としてのソーシャルセクター」についての共有から。

 

「ソーシャルセクターで働く」に関連してずっと言われ続けていること、として
「低賃金」、「人事制度・福利厚生・社会保障・給与体系の未整備」、
「短い勤続年数」、「ルーチン比率が低く属人的で高難易度の業務」、
「人材育成をしない・できない」、「越境的なつながりの少なさ」、
「男性の「寿退社」」など。。

「条件」が整っているわけではない、ストレッチとサバイバルを要求される環境

最近では新卒で雇用される人材も増えてきている一方で
ストレッチとサバイバルを前提とできていない場合は大きな「リアリティ・ショック」を感じる
という側面も。。

 

そんな状況にも、最近では変化が・・・
新公益連盟ソーシャルセクター組織実態調査2017
を例に、一部の先鋭的な組織についての調査ではあるものの、
「一般職員の平均年収は一般中小企業に引けを取らない」
「自由度が高く、先進的で多様な働き方が可能」
などの結果が出ており、変化が起きつつある、という状況がシェアされました。

さらに、「キャリアデザイン」という観点でソーシャルセクターの特徴を考えてみると・・・

(1)ベンチャー・成長市場ではあるが働きや成果が必ずしも金銭換算されない
(2)ビジネスパーソンとしてのロールモデルの種類と数が少ない
(3)非ルーチン領域の業務割合が多く柔軟で高度なマインド・スキルが求められる
(4)個人のスキルやマインドを成長させる研修などの機会が少ない
(5)事業体として自組織の拡大を志向していない場合が多い
(6)働き方の自由度は高く自分次第で幅を広げる余地はある

 

だからこそ、ソーシャルセクターで働く、ということは、
 社会の新しい領域に踏み込んでいく仕事であり、
 ロールモデルも出世のパスも、
 ただ待っていても誰かが与えてくれはしない。
 道は自分でつくる必要があるし、
 自分で自分のキャリアを演出する必要がある。
そのために、まずは個々がたくましく生き抜くことが必要。
ただ、ひとりではなく、一緒に、少しずつ、たくましくなっていこう。

 

続いて、これまでGRASS勉強会「キャリアデザインについて改めて学ぶ」で研究してきた
「キャリア・デザイン」の概論についての共有。

キャリアデザインとは、
キャリアの客観的側面
(実質的な職業選択や職務経歴)と
キャリアの主観的側面
(自分は何者であるか?という仕事上の自己イメージやアイデンティティ)
について、自分自身が主体性を持って自律的に計画し実行しようとすること。

そしてその自己イメージを固めるための基本となる考え方として、
「シャインの3つの問い」と「キャリア・アンカー」「キャリア・サバイバル」
が紹介されました。

まずは「シャインの3つの問い」や「キャリア・アンカー」を使って、
「自己イメージを固める」ことが重要です。

でも「キャリアサバイバル」の視点で外部からの要請や求められる役割に
応えていく、という過程も特に最初の数年間は必要。

 

明確なゴールが見えないながらも、とにかく目の前の急流と向き合い、
自分の持つすべての力を振り絞って乗り越えていくキャリアの「いかだ下り」の段階にも、
船が転覆しないように、自分自身の軸がどこにあるのか、どこに向かいたいのか、
という自己イメージを持っておく、その棚卸を自分でする(内省する)ということが
やはり重要です。そのバランスが求められます。

 

特にソーシャルセクターで働く上では、
キャリアについて改めて考える「節目」が組織内の機会としてやってくることが少ないため、
新しい仕事を始める時などに、自分自身で節目をつくる(キャリアについて見つめなおす
時間をつくる)ことが必要です。

この「デザインする」節目を自分でつくらないと、
自分の現在地をきちんと認識できず、「自分が成長している」実感も持てない。
組織側視点で言えば、本人の自己成長実感につなげるためには、
「内省する機会」を支援すること、
スキル(能力)ではなくマインド(態度)の育成に重点を置くことも重要、
という点が強調されました。

 

セミナーでは、その後講師五井渕さんがこれまでのキャリアを
「越境」「節目」というテーマを軸にキャリア事例として紹介。

 

そして、参加者自身のキャリアの自己イメージを固めるための内省のワークとして、
「シャインの3つの問い」を自分に当てはめて各自が書き下ろしてみました。

 

 

 

 

 

 

 

参加者からは、
「Can, Will, Mustを考える重要性に気づいた。たまにやると面白い。」
「キャリアデザインの全体像についてのインプット + 内省のきっかけ、
機会の提供は有難かった。」
というコメントをいただきました。

GRASSでは今後もこのようなキャリアデザインセミナーを開催していきます!
(開催決まり次第、当ホームページでご案内します)

今回のセミナーの内容に加えて、参加者同士のワーク、フィードバックを多めに
実施するワークショップを2月22日(木)に開催します。
こちらもぜひご参加ご検討ください!

キャリアの内省と相互フィードバック・ワークショップ vol.1
~ソーシャルセクターで働く者同士でキャリア・デザインを磨く~
2018年2月22日(木)19:00-21:00開催

(文責:星野)