「自分で自分を成長させ続ける!」を考えるトークセッションを
8月26日に開催しました!

開催概要についてはこちら

普通の「セミナー」形式ではなく、参加型のトークセッション、
予定調和のない、その場から出てきた「問い」をみんなで深めていく、
という形式で実施した今回。

『自己成長』に対して今自分はどんな位置にあるのかを確認しつつ、
重要なキーワードとなった「ふりかえり」や「葛藤」「成長の目的・ゴール」
「他者とのつながり」などについて、場全体で深めていきました。

ナビゲーターはGRASSボードメンバーの五井渕利明さんと、
NPO法人bond place 代表理事の小笠原祐司さん。

どんな内容だったのか、ポイントのみここでご報告します。

はじめに、GRASSの紹介、ナビゲータの紹介に続いて実施したのは、
■「自己成長」と書かれた紙を使ってのワーク。

 

 

 

 

 

紙を部屋の真ん中において、感覚で、その言葉からどれくらいの位置に
自分がいるのか、実際に立ってみました。

まずは
①「自己成長」に今どれくらい関心があるか?
そしてなぜそこに立っているのか?どんな気もちか?を数人にインタビュー。
続いて
②「自己成長」に今どれくらい取り組んでいるか?
③これから「自己成長」にどれくらい取り組んでいきたいか?
④最後立っていたところ、なぜそこに立っているか?
誰からのどんな助けがあったらそこにいけるか?
についても共有しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、2-3人のグループで、ワーク後の気づきについて話し合うと、
出されたのは、こんな観点でした。

・「自己成長」=勉強やインプットばかりで、アウトプット(文章にする、人に伝える)
 ができていない。自己成長するためにはアウトプットする先の相手が必要。
・身近なロールモデルを見つける。「対話」が大事。
・対話をすると何がいいのか?
・自己成長をしたい、したくない、そんなことを考えなくても成長している人もいる。
 研修の場を設けても来ない人もいるし、来なくても成長している人もいる。
 仕事はすごくできるけど人間的に成長していない人もいる。
 仕事ができることと成長することは別?
・「振返る」が重要な役割。
・成長したいという意思を共有できる仲間が必要。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これに対して、ナビゲーターの五井渕さんからはこんな話も。

「したい、したくない」「やらなきゃいけない」「成長しなきゃいけない」葛藤は大事。
とどまっていたい、変えたくない自分がいる、ということを包んでおくことは大事。
筋トレを毎日やるトレーニングモンスターみたいになる必要はない。
自分のタイミング、テーマは色々ある。その都度のちょうど良さが大事な気がする。
「自分なりの」がどこかにあるはず。
このやり方が常に正解、ということはない。ベタにいえば人それぞれ。
そこを発見していくのが、「学びの学び」としては必要。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■参加者から「問い」を場に出すセッション
そしてさらに、参加者それぞれで掘り下げたいキーワードを紙に書いて
ホワイトボードに貼り出すと、出てきたのはこんなキーワード。

「成長の目的」
「何のために成長するのか」
「葛藤」自分と向き合うことによる痛み、かゆみ
「振返り」、振り返りの方法
 自分の成長をいかに認識するのか
「他者とのつながり」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■「問い」をもとに語りながら考えるセッション
小笠原さんと五井淵さんのクロストーク

これらの問いに対して、ナビゲーターのお2人によるトークセッションは、
こんなポイントで深まりました(一部ポイントのみ抜粋)

 

 

 

 

 

 

●何のために成長してる?
・ダーウィンのいう「変化に対応できる人が生き残る」。
 変化が激しい社会の中で「旬な学び」も常に変わっている。
・何を身につけたいというよりも、適応力を身につけておきたい。
 単純にほめられたい、というのもある。
 前できなかったことに気づける、などの喜びがある。
・「成長」のイメージは人によって違う。
 上に積みあがっていくのか、前に進むのか、広がっていくのか、
 自分の場合は、「下に潜る」イメージ。
 潜って到達できたと感じられる時がたまにある。
 そのためには表現しなきゃいけないし、チャレンジしなきゃいけない。
 その先に何があるかはまだわからない。
 書き物をしたり、しゃべったり、「深いところにいけたな」という感覚は時々ある。
・自分が成長できると信じているかどうかによって伸びが変わる。
・何のために成長するのか。変化に対応するため、というのもあるけれど、
 成長自体が楽しい、自分が変われる、というわくわく感があるから。

●葛藤について
・自分の成長のイメージで、「潜る」というのともうひとつ、「光のさす方にいきたい」。
 「自分には価値がない」と考える一方で、「でも、こうありたい」
 と思った方向には人間いけるとも思う。
 光がある方向を信じて、自分をちょっとだます。
 そのためにはこう頑張ろう、こういう表情をしよう、と。

・自分が自分らしくいられるために成長するという思いはある。
 自由には孤独と責任感がついてくる。その中で僕らはどう生きるか。
 自分自身の大切にしたいものはちゃんとつながっているのか。
 「どういう思いを大切にしたいか」という問いに向き合っているかどうか。

・自分で変化をしていきながら、自分はどう生きたいのかを考える上では、
 どう成長していくかを考えていくことは必要。

・心理学者の河合隼雄さんの考えでは、日本文化は「状況適応」。
 「自分らしく」自分のことだけを考えて「自分らしさ」を掘り出すことはない。
 他者との関係性の上で「自分らしさ」が生まれてくる。

・組織の戦略についても、法人や組織に戦略がある、というよりは、
 その組織の個々人が考えていることがテーブルに載って、
 その5人で合意することがチームとしての方針となる。
 そういう方針の作り方をしている組織の方が、いいチーム、いい関係性
 であることが多い。

・アンラーニングというプロセスが大事。
 大学生から社会人になった瞬間に「なんか違う」という違和感や、
 仕事でプレイヤーからマネージャーになった瞬間に「今までと違う」
 という違和感を感じる。葛藤は誰しもある。
 コンフォートゾーンから抜け出す時、変化、成長する時は痛みが伴う。

・「しっくりこない感」も大事。他の人としゃべりながら、振返りながら構築される。

・周りで葛藤を与えてくれる人は大事。ずっといるというよりも時々現れる。
 そういう人がそばにいるということは大事にした方がいい。
 揺さぶることは大事にした方がいい。

●「振返り」について

・内省、振返りの時間を作るようにしている。
 Googleカレンダーにそのためのスケジュールを入れておく。
 内省のワークの手法を取り入れている。ノートに積み上げている。1年に1冊くらい。

・4ヶ月に1回振返り会をしている。この期間に何を学んだと思うか。
 人にいろんな質問をしてもらって整理していく。
 自分でどんな学びをして、どんな気づきがあったか、誰がキーパーソンだったか。
 振返ることで自分の成長を認識する。
 僕(小笠原)の場合は、一人ではなく周りの人と話しながら振返る。

・僕(五井渕)の場合は、ひとりでやって周りとしゃべる。
 仕事している組織が振返りの機会を持っている。
 個々のプロジェクトとしてでなく、自分の人生として振返り、
 それを会社の仲間とシェアするのを推奨する企業がある。
 組織の中にそういう場をもつか、そういう習慣をつける仲間を作るか。

・何のための「振返り」か。何が良い振返りなのか。
 中原淳さんがいうには、キャリア支援には3種類ある。
 業務支援、精神的支援(安らぎ、励まし)、内省(振返りを支援する)。
 その3つの中で、成長実感をもてるのは内省支援だけといわれる。

・どうやったら良い振返りか。
 「メタ認知」をする。自分で気づかなかった自分の考え方、価値観、先入観を発見する。
 自分がこういう経験をしてきたのはこういう意味がある、ということを抽象化する。
 抽象化できて、「自分にとって」どういう意味があったのかを理解でき、
 発見できると次に活きる。

・振返って良かったと思えるのは、自分の固定観念に気づけた時。

・変化する。どうあっても経験や状況で変化していく。
 それを認識するかしないか。その方向性を自分で決められるかどうか。
 その流れをいかに止めないか。その方が自然体。

●「対話」について

・日本は「型」文化。
 茶道の順番、型をどれだけ繰り返し、型を習熟することにより悟りが開ける。
 対話の本質は何か。盛り上がっていい感じに話せた、ではない。
 一人では難しい深さまで複数の対話を重ねることで辿りつけるかどうか。
 自分の中になかった考え方、気づきに話すことで辿りつくことができた=対話ができた。

・環境やメンバーによる。できる、と信じることは大事。
 複数人で準備、タイミング、良いやり方があれば、
 誰も持ってなかった部分まで3-4人でいける、
 探るためにどういう問いがでてくるかが大事。

・千利休の「守破離」。型を守りつつオリジナルのものを作っていく。

・深いところまで潜ってそこから持ち帰られればなんでもいい。
 「言葉」に頼りがちだけれど、美術館に行く、旅に出る、という人もいるかもしれない。
 深いところにもぐって何か気づきを持ち帰れるか。

■学びの習慣のシェア
トークセッションに続いて、ナビゲーターの2人の学びの習慣について、
スライドをもとにシェアしていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして最後に、今日のセッションからそれぞれ持ち帰りたいことを
紙に書いて全体で共有して、終了しました。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!

【付録】
*ナビゲーターが当日紹介した参考文献+αです。ご参考まで。

<小笠原さん編>
レバレッジ・リーディング

本は10冊同時に読め!

知的戦闘力を高める 独学の技法

マインドマップ読書術

自由からの逃走

マインドセット「やればできる!」の研究』  

ほか、ファシリテーターとしての学び方を小笠原さんがまとめた記事
https://note.mu/yujiogasawara/n/n86e45ac72c7b

振り返りのしかた、に関する参考
40人のビジネスパーソンが絶賛した「1年の振り返り」完全マニュアル

リフレクションカード

<五井渕さん編>
働く大人のための「学び」の教科書

なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか

学習する組織

英雄の書

U理論入門

入門 組織開発

サーチ・インサイド・ユアセルフ

実践 ポジティブ心理学

無意識と対話する方法

(以上)