GRASSは持続可能なNPOスタッフのための相互扶助の会です。

給湯室座談会企画・第1回座談会

GRASS給湯室座談会企画

■本企画について
・組織内にちょっとした相談(&雑談)ができる場がない・・
・仕事上のちょっとした相談(「これこれってどうしてる?」)ができる場が気軽に持てるといいな・・
・仕事から離れた雑談もたまにはしたい
・ワークでなくライフの部分の話も相談したり聞いたりしてみたい。。(会社の給湯室トークのような・・)
・同じような環境で働いている人同志の共通の困りごとって、ちょっとした雑談で解決できることも結構あるんじゃないだろうか。

という発起人の発想・願望から、
「雑談・ちょっとした相談のための「給湯室」座談会(メンバー限定チャットルーム)をつくろう!」
と始まったのがこの企画です。

最初は顔見知りのセミクローズドなメンバーで「共通の困りごと」もしくは相談者からの「お困りテーマ」について、日時を決めてオンライン座談会・ビデオチャットを開催。
その内容を編集した上で同じテーマに悩む人に向けた情報発信になるように、公開用の文字情報にも落として発信しよう、ということになりました。

■第1回給湯室座談会企画を開催してみました
2015年10月、妊娠中の発起人Hが「相談者(テーマの発題者)」となり、
「妊娠・出産・復帰を見据えたNPOでのキャリア形成」
をテーマとして第1回給湯室座談会を開催しました。
以下は、その時の内容を簡単に記録したものです。
「なるほどねー」「ああ、私もそうかも」「そういうこともあるんだ」と、ご自身や家族、未来の自分などに当てはめて参考にしていただけたら幸いです。
(*メンバーは全員、個人的な関心に基づく参加・発言であり、組織やセクターを代表したコメントではないことをご了承ください)
(*メンバーの所属や入職年数は座談会当時のものです)

【第1回給湯室座談会のメンバー】
・H(NPOスタッフ、入職8年目。妊娠中。30代半ば) 相談者
小さな団体内で初の産休・育休取得に向け奮闘中。
・Y(NPOスタッフ、入職6年目。小学生の子ども一人。40代) 今回のチャットの司会
大きな企業在職時に産休・育休取得。ハードワークで体調崩した経験も。。
・T(NPOスタッフ、入職○年目。2歳と5歳の子持ち。今の団体で産休・育休2回取得。30代前半)
子どもが小学校に入る時の小一の壁、次のキャリアに悩み中・・
・K(NPOスタッフ、入職2年目。20代)
結婚・転居など今後の自分のライフステージの変化とキャリアについて興味あり。
・F(NPOスタッフ、入職3年目。20代)
新卒でこの仕事に。ちょっと先のキャリアとして今回の話に興味あり。
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「妊娠・出産・復帰を見据えたNPOでのキャリア形成」

■育休・産休制度について

(H):小さな組織内で、そもそも産休・育休の制度ってある?実は私、今自分でうちの団体の就業規則作ってるんだよね。
(T):うちは一応あったよ。すごく簡単なものだけど。
(H):それを自分に都合のよいように変えたりは?
(T):とくにしていない。就業規則ありきでなくて話し合いで。これくらい休み取りたい、これくらいには戻ってきてほしい、など代表と話して口頭ベースで決めた、というかんじ。
(Y):小さな組織の場合、個別交渉で自分で調整して好きにできちゃうのがいいところでもあるよね。
それができちゃう人はそうしてる。復職したあとに仕事ないんじゃないか?みたいな不安はあった?
(T):もともとは広報だったんだけど、広報は仕事がハードで復職後はちょっと無理かな、と思ってた。でもこの団体で働くことは好きだったから、そこに重点をおいて、たまたま復職時に空いてたのが経理・総務の仕事だったから、経理・総務業務担当として復帰したの。人によってはプロジェクトに思い入れがあったりするとそこに戻れなくて難しい、みたいなことはあるかもしれないね。
(H):私は産休に入ることで、団体内に非常勤だけど新しいメンバーが入ることになってるのね。私がやってた仕事の一部を担当してもらう予定。私自身としては、正直、これまでの仕事がルーティン化してきちゃったところだったので、それを変えていくチャンスなのかな、と思ってる。復帰後は新しい仕事をやる分量も増やしていきたいな。
(Y):他のNPOでは継続雇用してもらえるのか?っていうそもそもの不安を持ってるところもあるよね。Tさんのケースでも、もし本人が経理・総務の仕事(復帰後に空いてるポジション)が嫌だったら復職後きついかも。。
(Y):Fさんのとこはどう?将来産休・育休とったとして、安心して休めるかんじある?
(F):今の仕事内容はセミナー準備・企画だけど、私でなければできないことではないのです。前に産休・育休を取られた方がいて、モデルになる人はいるけど、実際どうなんだろう・・・。過去に産休・育休をとった事務局長とかを見ていると、戻ってきたときに仕事はこうしよう、という相談はしていたみたいだけど、その後退職になったためまだ実例がないんです。当時、人手不足でしたし・・

(H):かっちりした制度はあったほうがいい? あえてないほうがいい?
(K):自分的にはないほうが・・。自由にやりたい。
(Y):人事的には働く人が増えたらあるほうがいいよね。そのへんのバランスが重要。。
規模や人数にもよる。新卒採用をするんだったら「制度整っています!」ってアピールできた方が良いし。
(H):「多様(柔軟)な働き方」ってNPOで働く上でのアピールポイントになってる?
一同:それよりも内容

(Y):法律も変わっていくし、世の中、普通どうなの?ってことをみんなあまり知らないかも。
組織側が示していかないと知らない状況。自分で調べないと、自分で主張しないと得られなくなっちゃう。「権利」の部分は自分でちゃんと説明しないと、っていう側面もあるよね。

■自分自身のこれからのキャリアについて

(Y):「自分がどうなりたいか」像って持ってる?
(K):はずかしながら・・ない。前の仕事のやりがいがイマイチだったから今の仕事にはやりがいを感じてます。
(T):私は今の団体には最初はボランティアつながりで、ほんとは教員希望だったんだよね。「教育と人の成長をお手伝いする」が自分のテーマ。でも教員採用試験に落ちちゃって・・。その時に学校外での教育もありかも、と思ってこの団体に入職することに。
(Y):塾の先生とかは考えなかった?
(T):「勉強」というところに重きをおいてなくて、人がどう成長するか、というのが自分の関心あるテーマだったから、野外活動の方に意識が向いていた。
今は子育てしながら、地域活動とかにも参画したいな、と思ってるところ。
(Y):PTAとか、地域活動を張り切ってやる、というのもキャリアの選択肢の1つだと思う。お祭りとか、仕事いっぱいあるよ~。地域の子どもたちの育成、とかも大きなテーマで常に人手ないし。かなり重要な活動をしていると思う。そういう役割を地元の幼稚園・保育園の先生が担ってることも多いよね。起業して学童保育開く人もいるし。
(T):そういうのいいよね。独自性のある教育を行う施設を開いたりとかも楽しそう。

(Y):女性は子ども生まれるとキャリアの価値観変わっちゃう。思い描いていたものが全然違うことになっちゃうことも。Hさんは「転勤族の妻」でもあるよね?
(H):私は結婚する時に夫の仕事の関係で転勤族になることが分かっていたので、全国各地の面白そうなNPOを調べて「もしここに転勤になったらこの団体でちょっと働いてみるのもありかな」とか考えてた。Kさんも転居とか関心あるんだよね?
(K):私は住んでる人が地域に愛着持てるような地域づくり、ってのをテーマにしていきたくて。社会福祉士の勉強もしてるところなんです。
(H):おー、いいね。
(Y):このセクター的に、そういうキャリアプランをあらかじめ考えること自体難しいのかな?
(F):私は今はとにかくこの業界で人と人とのネットワークをつくることに関心がありますね。NPOをもっといろんな人に知ってもらいたい、と思って活動中。
(H):「自分がNPOセクターに属している」、という感覚・意識はある?
(F):大学卒業してからNPOセクターに入った子が周りにいないので、地元の友達に話してもちんぷんかんぷんで、「知ってもらいたい」ってのはありますね。大学のときに地域のNPOと地域づくりみたいな活動をしていたので、NPOにはふれていました。就職活動は民間も受けてました。ずっと広報がやりたいと思っていたから、今の団体の広報の仕事の話を聞いた時に、お世話になろうかなと思ったんです。

(Y):NPOセクターって、働く場・キャリアを積む場としては、曖昧模糊とした環境で、自分で開拓できる選択肢が多いことはいいのだけど、若い子にとってはきついよね。いきなり自分で選択していかないといけない。
普通の一般企業なら最初はキャリアパスのレールがひかれてるよ、少なくとも3年くらいはね。中長期的なキャリアパスが示されてることも多い。
自分で自分のキャリアを考えられるような20代若手ならなくてもやっていけるのかもしれないけど・・
逆に30代くらいで一般企業に務めてて、そのレールの上のキャリアに疑問を持つと苦しい。自分のやりたいことができない。だからNPOセクターの自由さが魅力に映るんだよね。
「若いうちから修行できる」と思えればNPOセクターでのキャリアもいいのかもしれないね。

(H):そもそも40歳くらいからレールの上でない「憧れの働き方」とか「個人の能力に合った働き方」にしようってのはちょっと遅くないかなあ。
(Y):自分のやりたいことをやれる働き方は、そもそも普通の会社ではほとんどないんじゃないかな?役員になる人もいるけど全体の中でみたらたぶん2%くらいだし。
(H):最初の3,4年は悩んでいいんじゃない?団体の中の目の前の仕事がんばりつつ、でも外に出ないと絶対ダメだよね。他の団体とか活動・人とつながって、「なんとなく自分がやりたいこと」を3~4年くらい考え続ける時間が必要だと思う。
(T):外に出て人と接点を持ったとしても、接点のその先、深い相談ができる関係になれるかどうかが重要。
(Y):団体内の制度を自分でつくることも含めて、与えられた仕事をすればいいのではないってことだよね。キャリアを積んでくための練習であり、修行が必要。だから、逆に制度はいらないんじゃないか、とも思っちゃう。自分自身の働き方は、自分で取り組んで、自分でつくっていくべきことだから。
(H):モデルとする制度のバージョンは示されてたほうがいいと思う。それを個人や団体ごとにちょこっとカスタマイズしていけるような制度がいいんじゃないかなと思ってる。NPO会計基準ができたみたいに、基準となる制度みたいなもの。
(Y):「NPO働き方教本」的な何か?
(F):そういうのあったらいいですね。

以上

 

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